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いくら節約できる? 古ストッキング、16の活用法

2014/1/24 日本経済新聞 プラスワン

 朝からストッキングに伝線が走ると気落ちしてしまう記者(40)。2013年12月は数日続き、そのまま捨てるのが惜しくなった。そこで古いストッキングを掃除や靴磨きなどに再活用する方法を模索。同じ用途の専用商品を購入するのに比べてどのくらい節約できるのか、試した。

 集めたのは通常のストッキング2足、膝したからのショートストッキング3足と片足分、厚手のショートタイツ1足。古いものをタンスの奥から引っ張り出してはき、破れるなど使えなくなった後、再活用した。

 折しも年末。まずは大掃除で、掃除用具の代わりに使った。洗濯機の下やカーテンレール、電球の傘などの1年分のほこりを取る。古ストッキングをハサミで切り、足先の部分(▼)や、太ももからふくらはぎまでを適当に切った真ん中の部分(■)を手袋のように手につけて拭いた。

 「すごい」。面白いようにほこりがとれて驚いた。ストッキングはポリウレタンにナイロンを巻き付けた糸で編まれ、静電気をためやすいため、ほこりを吸着する。通常のほこり取り用シートと比べて大差はない。素手で拭く感覚で、ブラインドやコード、動物の置物などの凹凸や溝のほこりを丁寧にとれた。

■静電気ためやすく ほこりをよく吸着

 次に真ん中の部分をフロアモップにかぶせて床を拭いた。専用シートほどはごみがとれない。床拭きよりは、ほこり取りとして使うほうがよさそうだ。

 風呂場や台所でも使い道を考えた。足先の中に真ん中部分を入れた即席スポンジで風呂場を洗うことにした。最初はつかみにくく不便と感じたが、蛇口を磨き始めたら印象が変わった。

 ストッキングは引っ張れば伸びて細くなるため、ねじ留めやナットの細かい溝などにはまり、前後に引っ張れば磨きやすい。歯磨き粉を付けて磨くとピカピカに。これはいい、と洗面台と台所の蛇口も磨いた。

 台所では排水口のごみ受けネットにどうか、と思いついた。片側を縛った足の部分をシンクや洗濯機、風呂のごみ受けに付けた。

 シンクは大正解だった。小さな網の目が細かいくずをすくう。しばらく掃除をしなくて済みそうだ。洗濯機はだぶついた生地をごみの一部と感知したのか、センサーが反応してブザーが鳴り、何度も付け直さなくてはならなかった。

 失敗したのが風呂。「なんだこれー」と夜に入浴した夫が叫んだ。駆けつけると、洗い場の排水口がつまり、湯があふれていた。ストッキングのつま先は爪のひっかかりによる伝線を避けるため強度を増したタイプがあり、せっけん成分で目詰まりしたようだ。ストッキングの部位を変えたがうまくいかず、諦めた。

 ショートストッキングはふくらはぎで留めるゴムの部分を、家族のフリースをたたんでとめたり、炊事のときのアームバンドにしたりして再活用した。通常のストッキングの腰の部分(▲)は下着の上に重ね着して初詣へ。使い道が見つかるとうれしくなった。

 残りの古ストッキングはどうするか。ヒントを得るため100円ショップに立ち寄った。湯船に浮く髪などをすくう商品のほか、使い減りしたせっけんをまとめるソープネット、洗顔料を泡立てる洗顔ネットの3つは代用できそうだ。

 湯船の掃除は針金ハンガーに真ん中の部分をかぶせるだけで、読み通りにうまくいった。半面、ソープネットなどは泡立ちが悪く、特に洗顔ネットは泡立ち不足で代用不可と判断した。

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