文面にヒヤリ息のむ 「メール無呼吸」
コトバ百貨店
昔はもうかっている会社の目安といえば、オフィスがやたらうるさいこと。電話はジャンジャカ鳴るわ、怒号は飛び交うわ。それが今は、いい会社も悪い会社もオフィスは一様に、シーン。取材するほうとしては、活気がわかりにくくてほんと困るんですけど。
というわけで、うれしいお知らせだけじゃなく、お叱りやクレーム、果ては訃報まで、メールで来るのが普通になった今日このごろ。昔の電話の「リリーン」と同じくらい、メールののんきな着信音「ポロローン」に、ドキッとさせられることも増えてきた。
そんな時代ならではの造語が、今週のお品物「メール無呼吸」だ。メールを読み書きしているときに一時的に呼吸が浅くなったり、止まったりすることをいう。物々しい名前だが実はこれ、医学的な病気でも何でもない。メールに集中していると、自分が息をしていないことに気づく人が続出。米国のコラムニストが、こう命名したとか。
そう言われてみると自分も、まさに息をのむようなメールを読むと、冷や汗が出て息が苦しくなることがあるような。ちなみに対処法は姿勢をよくしたり、深呼吸をしたり。あとはいっそ、メールを読まないのが一番だそうです。
(ライター 福光 恵)
[日経プラスワン2014年1月11日付]
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