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ネット価格より19%安も 家電の値切り交渉に挑戦

2014/1/10 日本経済新聞 プラスワン

 引っ越しを予定しているので、新たに家電製品を購入することにした。ものぐさなせいか、あれこれ調べて比較買いをすることがあまりなく、値切るのも気後れするが、まとめ買いならやっぱり金額は抑えたい。家電量販店がしのぎを削る東京の激戦区で、価格交渉に挑んでみた。

 求めたのは冷蔵庫、洗濯乾燥機、オーブンレンジ、掃除機など。最新カタログを集め、売れ筋や評判をチェックしながら品定めするも、なかなか絞りきれない。「あとは店頭で決めよう」と量販店に赴いた。

 実感したのは、店頭で商品の絞り込みと価格交渉を同時にすることの非効率さだ。商品の説明にかなりの時間が費やされ、店員も肝心の値段の話になかなか本腰を入れてくれない。

 これではダメだと方針変更。まずは機種の絞り込みに専念した。

■最新のネット価格 スマホでチェック

 値切る前に欠かせないのがネットでの価格調べだ。価格比較サイト「価格.com」で各機種の最安値を調べ、店に出向いたのだが「実際に店を構えているところのネット価格でないと」と軽くいなされてしまった。結局、量販店のネット価格を調べて出直すことに。いまだガラケー(従来型携帯電話)を使うわが身を呪った。スマートフォン(スマホ)ならその場で簡単に価格を検索できたのだ。ネットの価格はいつ変わるかわからない。最新の価格情報は交渉に必須だ。

 売り場の担当者からは「値段のほかに送料や保証期間の扱いにも目を向けて」とアドバイスされた。特に冷蔵庫や洗濯乾燥機などの大型家電は要注意。「宅配便のように1階軒先渡しという場合もある」。100キログラムもする物を玄関に置いていかれてはたまらない。実際にネット専業の格安店だと、設置工事や送料が有料、保証はメーカー保証の1年のみというところもある。価格だけに踊らされると失敗する。

 店を回るうちに、まとめ買い専用カウンターを用意する店と、個々の売り場で個別に価格交渉をしなければならない店があることに気づいた。前者の方が手間要らず。もっとも、おおむね「まとめ買いでも個別でも値引きの程度は変わらない」という返事だった。

 「価格はかき入れ時に下がりやすい」。店員の多くがそう口にするので、価格交渉の「決戦」を12月21日からの3連休、クリスマス商戦のピークに定めた。

 さて当日。大手量販店のネット最安値を携えて新宿西口へ。まずA店のまとめ買いカウンターを訪ねると、ポイントを含めた実質価格では、ネット最安値よりすべて安くなった(参照)。A店の価格をもとにB店へ、B店で提示された価格を持ってC店へ。すると冷蔵庫で1万5000円以上、パソコンに至っては3万円近く、実際に払う値段が安くなった。

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