ピカイチの使い勝手に支持 「一芸家電」
コトバ百貨店
カメラ、ビデオ、テレビ、オーディオといったおなじみの機械がやっていた仕事から、電子辞書、電子手帳など新顔機器の機能まで、気がつけば「スマートフォンひとつでできちゃうじゃん」てなことになっている今日このごろ。
「ステレオ」と呼ばれたレコードを聞くためのセットを買おうと、汗水垂らしてバイトに励んでいた高校生の自分に教えてあげたい。それ、近いうち粗大ごみになるから、バイトはやめて勉強しとけ、と。
でもカメラやテレビなど、ひとつの機能に集中して作られた機械は、さすがに使いやすい。
ここへきてそんな単機能の家電が見直され、ヒット商品も増えている。それが今週のお品物「一芸家電」だ。
卵焼きだけができる卵焼きメーカーや布団専用のハンディ掃除機、揚げ物しかできないフライヤーなど、一芸に秀でた家電のことをこう呼ぶ。
自慢じゃないが私もいろいろ持っている。ドライフルーツを作るやたら大がかりな機械とか、ご飯を炊くしかできないカセットコンロなんかがそう。ま、ひとつの機械で済んでしまうと、いろいろ買う楽しみはなくなるし。家電の一芸化、賛成!
(ライター 福光 恵)
[日経プラスワン2013年12月14日付]
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