通販を悪用、送りつけ詐欺 「ネガティブオプション」
コトバ百貨店
景気回復の実感として、自分の場合「もしや?」という心当たりがふたつ。まず「ごぶさた」メールの増加がある。不景気時代は所在不明だった知人が、息を吹き返して突然送ってくるメールのこと。「どうしてる?」ってこっちが聞きたいよ、みたいな。
もうひとつ、通販出費の激増という心当たりも。収入はまったく増えていないのに、このイケイケムードで物欲だけが先行解禁。あげく、家ごもり時代に味をしめたネット通販で、もう何を買ったかも忘れるくらい爆買い、と。
今週はそんな自分に警鐘。「ネガティブオプション」だ。買ってもいない商品を送りつけ、代金をだまし取る詐欺のこと。「送りつけ商法」とも呼ばれる古い詐欺だが、最近再び、消費生活センターなどへの相談が増加しているという。
今どきの手口は、代引きなどを悪用して、高齢者に支払わせたり。生ものを送りつけ、迷う間もなく食べさせて代金を請求したり。「故人が生前注文したかも」と勘違いしやすい葬儀中の家を狙う手口もあるそうで、注意が必要だ。
ただし「妻の留守中、立て替えた代引きを返してもらえない」といううちの夫の訴えは、泣き寝入りするように。
(ライター 福光 恵)
[日経プラスワン2013年12月7日付]
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