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寒い冬、快く眠るには 朝食しっかり食べるのも有効 厚い寝間着はNG

2013/11/21 日本経済新聞 プラスワン

 日々寒さが増すこの季節、手足が冷えて眠りにくいという人もいるだろう。心地よく眠る秘訣は、寝室の温度や湿度を適切に調整しつつ、おなかや足を重点的に温めることだという。布団を何枚も重ねたり、厚手の寝間着を着たりしなくても、質の高い睡眠ができると専門家は話す。

 寒い冬、寝入りに時間がかかる主な理由は手足などの冷えにある。眠りに入るとき、内臓など体の内側は、徐々に温度を下げて休む態勢に入る。しかし手や足、おなかなど体の表面が冷たいと、内部の熱が十分外に放熱できず、体が睡眠モードにならなくなってしまう。冷え性の人や、筋肉量の少ない女性・高齢者などに比較的多い悩みだ。

 手足を含め体全体がホカホカ温かいと感じる環境にすれば、体の内部の熱が体表へとスムーズに移動して、眠りやすくなる。

 ただ、雨晴クリニック(富山県高岡市)の副院長で、睡眠障害の診療を手掛ける坪田聡さんは「布団を何枚も重ねて寝るのには注意」と指摘する。重ねすぎると布団の内側と外側の温度差が大きくなる。そのため、布団から出たときに血管が収縮して血圧上昇のリスクが生じる。

 特に高齢者では昔からの慣れで、室温を低くしたまま布団を重ねて寝る人が多い。トイレなどで夜中目覚めたときに脳卒中や心筋梗塞を引き起こす原因となる。寒すぎる寝室は禁物だ。

■湿度は50~60%

 坪田さんは「室温16~19度を目安にするとよい」と話す。温度計をチェックして、必要ならエアコンを利用する。ベッドや布団を窓から遠い位置に離せば、外の冷気を避けられ、暖房器具の使用を抑えられる。熱の逃げやすい床にカーペットを敷くのも有効策だ。

 湿度も健康管理には重要。空気が乾燥すると鼻や喉の粘膜が乾き、喉の痛みや風邪を招くおそれが高くなる。適切な湿度は50~60%程度。加湿器を使う、ぬれた洗濯物を干す、観葉植物を置くなどで湿度は高くできる。加湿による結露が気になる場合はマスクが役立つ。室内は乾燥していても喉や鼻の周りの湿気は保てる。

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