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髪の老化を食い止める 頭皮マッサージの仕方 洗い方・乾かし方に注意

2013/9/6 日本経済新聞 プラスワン

 夏の終わりになると髪の傷みが目立つようになる。強い紫外線や汗、エアコンによる乾燥などで、髪と頭皮は相当なダメージを受けている。ヘアケアの基本は日々のシャンプーにあるが、やり方が間違っていると傷みを加速させてしまうことも。髪の効果的な洗い方と乾かし方を専門家に聞いた。

 髪を洗うというと、髪の汚れを落とすためにゴシゴシもみ洗いするイメージがある。しかしそれは勘違い。髪や頭皮に詳しい、かくた皮膚科クリニック(東京都世田谷区)院長の角田美英さんは「こすり洗いは抜け毛や切れ毛の原因になる」と注意を促す。

 髪の毛の表面はキューティクルという硬いうろこ状の層で守られている。キューティクルは摩擦に弱く、乱暴に扱うとめくれたりはがれたりする。またぬれると開き、髪は無防備な状態になる。できるだけやさしく洗うことがシャンプーのポイントだ。

 「シャンプーの目的はむしろ頭皮のケアにある」と角田さんは強調する。髪の健康や美しさには敏感でも、頭皮の健康状態には無頓着な人が多い。「毛髪が作物なら頭皮は畑。美しい髪、元気な髪を維持するには若い頃からの頭皮ケアが欠かせない」(角田さん)

 美容室ビートルヘアナチュラル(東京都世田谷区)のオーナーで毛髪診断士の田中和寿さんは「顔の皮膚と頭皮は1枚皮でつながっている」と話す。年齢とともに顔の皮膚が下がってくると、頭皮も引っ張られて頭頂部が張ってくる。毛穴も一緒に引っ張られて毛髪が寝た状態になるので、髪がボリュームダウンして見えるようになる。

 「髪の老化を食い止めるためには、シャンプーしながらの頭皮マッサージが効果的。頭皮が柔らかくなり血行もよくなる。頭皮や毛穴も清潔に保てる」(田中さん)

 具体的な方法はこうだ。シャンプー剤は指の滑りをよくするために泡立て、地肌につける。両手を地肌に当て、指の腹を使って円を描くように動かしながら、後頭部や耳の後ろから頭頂部へ、こめかみから前頭葉へ……と下から上に頭皮をほぐしていく。

 シャンプー剤は地肌の状態や髪のダメージ、抜け毛・薄毛などの悩みに合わせて選ぶと効果が高まる。夏は汗対策、冬はパサつき予防など、季節で使い分ける手もある。

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