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早起きは本当に徳か 15日間4時起床でわかったこと

2013/6/7 日本経済新聞 プラスワン

 日が長い季節になった。始業時間を早めるサマータイム制度を導入する企業や自治体は今年も多い。早起きは三文の徳というが、早起きすると、仕事や私生活にどんな利点があるのだろう。普段はギリギリまで寝ていたい記者(29)が実践して調べてみた。

 日照時間を十分に活用できるよう、太陽が昇る少し前に目覚め、仕事の能率や私生活の変化を調べる。実験を始めた5月中旬は、東京の平均日の出時刻が4時35分のため、毎朝4時に起きることにした。早起き心身医学研究所の税所弘所長に相談すると「早起き習慣が定着するには最低10日は必要」とのこと。少し多めの15日間挑戦してみる。

 1日目。普段は朝7時起床のため、4時にベッドからはい出た時は目が重い。前夜は早く眠れず、睡眠時間は3時間半。ウトウトしながら朝食を食べ、シャワーを浴びて駅へ向かった。

 外に出ると、日が昇ったばかりで朝日が体に染みた。早朝の道は人が少なく静かで、草花の香りを楽しむ余裕がある。自然から元気をもらい眠気は覚めた。

■昼食後に睡魔 試練の飲み会

 始発電車に乗ると、人がまばらで席に座れるためうれしい。ただ早朝は電車の本数が少ないため、乗り換えで電車を待つのに15分かかってしまった。地下道を歩くと、始業前の施設がシャッターを閉めていて、通れない道が多かった。

 5時半に誰もいないオフィスに到着。朝は涼しくて冷房なしでも快適、これぞ早起きの醍醐味と上機嫌に。自分1人のためにオフィスの照明をつけるのはもったいないため、卓上ライトにだけ明かりをともす。

 エレベーターやコピー機を1人で独占するのも電力効率が悪い。サマータイムは多くの人が同時に早起きするから効果的なのだと実感した。

 午後は終始ウトウト、仕事の効率は悪かった。「まあ、これからだな」とつぶやき家に帰り床に入った。

 土日を挟んだ次の週が試練の時だった。前の晩に早く眠れず、睡眠不足での出勤が続く。

 午前中は集中力が続くがお昼を食べた少し後に必ず睡魔が襲う。魔の午後2時だ。「スペインでは昼寝は当たり前だから」と言い訳をしながら、机やソファで15~30分ほど居眠りした。

 終業のタイミングが分からず、夜にズルズルと仕事を続けた点も良くなかった。早く出勤した分、早く帰らないと意味がない。

 朝時間の有効活用を提唱する池田千恵さんに相談すると「事前に『△時には退社しますので、□時までなら対応できます』と明確な時間の期限を示すと、相手の理解を得られ、早く帰りやすいでしょう」との説明。勤務時間のズレは、コミュニケーションで埋める必要があるようだ。

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