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過度な減量は禁物 頭の薄毛・抜け毛を防ぐには

2013/4/4 日本経済新聞 プラスワン

 頭の薄毛や抜け毛を気にする人は多い。予防には効果が認められている医薬品を使うのもよいが、日常生活で気を付けるべきことも多い。睡眠や食事、マッサージなど気軽にできる方法を専門家に聞いた。

 頭髪は皮膚の外にでている毛幹と皮膚の中に潜っている毛根からなり、毛根の下部は丸く膨らんだ毛球がある。毛球の底には毛細血管で運ばれてきた栄養を取り入れる毛乳頭があり、栄養を毛母細胞に渡して細胞分裂を促し毛幹をつくる。

■栄養バランス良く

 成長ホルモンは午後10時~午前2時に多く分泌されるといわれ、頭髪もこの時間帯に最も成長するという。成長ホルモンは睡眠中に多くでるので、この時間は眠るのがよい。

 頭髪の成長を促すには、余分な皮脂や汚れを落とすことも大切。「夜10時ごろまでに洗髪するのがよい」とヘアサロンのアヴェダ・ライフスタイル・サロン&スパ南青山(東京都港区)のセラピスト、佐藤麻子さんは助言する。洗い方にもコツがある。髪の毛のホコリや汚れはお湯で洗い流し、シャンプーで頭皮を洗う。ゴシゴシこすらず、頭皮を傷つけないよう指の腹で優しくマッサージするように洗うのがポイントだ。

 朝晩2回髪を洗う人がいるが「夜1回で十分」(佐藤さん)。皮脂腺から分泌される皮脂はばい菌の繁殖を防ぐ役割を担っていて、洗いすぎは逆に皮脂の過剰分泌につながる。過剰な皮脂が毛根を塞いでしまう場合もあるという。

 食生活も重要だ。髪の毛はケラチンというたんぱく質から主にできている。肉や魚、卵、乳製品、大豆などたんぱく質の豊富な食品を取ると体内でアミノ酸に分解され、ケラチンに合成される。こうした合成を促すビタミン類や亜鉛などのミネラルもバランス良く摂取するのがよい。

 過度な減量は髪の成長に悪影響を及ぼす。女性向けの頭髪外来を持つAACクリニック銀座(東京都中央区)の浜中聡子院長は「ダイエットは1カ月に体重の5%程度が限界。それ以上減らすと、髪に栄養が十分に届かずホルモンのバランスが崩れて抜け毛のリスクが高まる」と警鐘を鳴らす。

 また、ストレスやタバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、髪の毛に十分な栄養が届かなくなる。酒の飲み過ぎも肝臓に負担をかけ、髪の毛に必要なたんぱく質がつくられなくなる恐れがある。

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