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疲れ目を効果的に解消する 目の筋肉ストレッチ法

2013/2/21 日本経済新聞 プラスワン

 これまで日常生活で「近くを見る」のは新聞を読んだり、字を書いたりすることが中心だった。ただ最近はパソコンや携帯電話など様々な端末を見る機会が増え、これが疲れ目の原因になっているという。効果的な疲れ目対策を聞いた。

 「生活の中で近くで見るものが増えてきた」というのは、目の疲れに詳しい梶田眼科(東京都港区)の梶田雅義院長。「しかも、それぞれの目からの距離が微妙に異なる」

近く見る機会増加

 以前は「遠くを見る」「テレビを見る」「本や新聞を読む」と、生活で目の焦点を合わせる距離はある程度決まっていた。だが、今はもっと複雑だ。本とパソコンでは距離は異なる。パソコンの中でもデスクトップとノートでは違うし、片手で操作することの多い携帯電話と両手で使うことの多いスマートフォン(スマホ)でも距離は異なる。駒沢なんば眼科(東京都世田谷区)の難波龍人院長によれば「本を読む距離に合わせて作った老眼鏡は、パソコンには合わない」そうだ。

 ものを見るには視線を動かして目の焦点を合わせる必要があり、主に2つの筋肉を使う。眼球の内側にあってピントを合わせるために水晶体(レンズ)の厚さを調整するのが「毛様体筋」、眼球の外側にあって見る対象に眼球を向ける役割をするのが「外眼筋」だ。この2つの筋肉への負担が疲れ目につながる。

 対象物が近くにあればあるほど、ピントは合わせづらいので負担も大きくなる。携帯など端末を長時間見続けることも筋肉に負担をかける。視線とピントを維持するために、筋肉に流れる血流が阻害されて目が疲れる。疲れ目は頭痛や肩こりの原因にもなる。毛様体筋は自律神経がコントロールしているので「緊張状態が続くと自律神経失調症の原因になる場合もある」(難波院長)。

 こうした疲れ目はどうすれば軽減できるか。「毛様体筋と外眼筋、それぞれをリラックスさせるストレッチをするといい」と梶田院長は解説する。同じ姿勢を続けると肩が凝るように、同じ場所を見たままでは目の筋肉も固まってしまう。

 毛様体筋はこまめに動かしてほぐす。スマホやパソコンの画面から2~3分に1回、視線を外すことを習慣づけるのが理想的だ。少なくとも10分に1回は画面から目を離して遠くを見てピントを合わせ、それから近くにピントを合わせる。この動作を繰り返す。

 外眼筋も1時間に1回は大きく動かす。左図のように視線を上下左右に動かしてストレッチをする。慣れないうちは人さし指を立てて、動かしながらそれを追うといいそうだ。

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