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デジタルライフ

タブレットはノートPCの代わりになるか 1カ月試した 何ができるか徹底調査

 

2012/12/28 日本経済新聞 プラスワン

 タブレット(多機能携帯端末)を使っていると「何ができるの?」と聞かれる機会が増えた。改めて質問されると答えに困る。主にインターネットの閲覧に使っているが、もっと別の用途があるかもしれない。何ができるのか、1カ月間、肌身離さず持ち歩き、確認してみた。

 今回使用したのは米アップルのiPad2。画面サイズは10インチで、メモリーは16ギガバイトだ。最新型の2世代前になるが、この機種でできることなら、最新型でもできる。できること、できないことは最新型と大きく変わらないはずだ。電話回線でインターネットに接続できるモデルではないので、外出先でネットにつなげるための装置(無線LANルーター)を使う。

 この10年間、家を出るときには必ずノートパソコンをカバンに入れていた。外出先での用途は「インターネット閲覧」「メールのチェックと作成」「取材後のメモの作成」など。これらの作業がタブレットでどの程度、快適にできるかを確認してみる。

文章打ち込みには2倍の時間かかる

 まずはインターネット閲覧。これは全く問題なかった。それどころかタブレットのほうが便利な場面がある。なにしろ起動が速い。パソコンのように起動してネットにつなげたら「ソフトをアップデートしてください」などと言われることもなく、ストレスなく使うことができた。

 打ち合わせでホームページを見るときも便利だ。平らなので、テーブルをはさんで同じ画面を見ることができる。

 メールチェックも問題なかった。添付ファイルとして送られてくるエクセルやワードのファイル、PDFなども問題なく開けた。

 戸惑ったのはメールに返事を書くときだ。画面にキーボードを表示させて打ち込むのだが、キーを打つ感触がない。押したかどうか不安になる。

 文章の短いメールはまだいいが、1時間のインタビューをメモにまとめるのはストレスがたまる。タイプミスが増え、入力も遅くなった気がする。

 そこで同じ文章をノートパソコンとタブレットで入力し、かかった時間を比較してみた。例えば映画「ドラゴン・タトゥーの女」の原作「ミレニアム1」の冒頭の1段落(618文字)を打ち込むのにかかった時間は、ノートパソコンの7分10秒に対し、タブレットは13分10秒。ほかに古典小説、童話、エッセーなどでも試したが、どれもほぼ2倍の時間がかかった。

 調査会社BCNでパソコンやタブレットを担当する森英二さんは「情報を作る人はパソコンが、情報を閲覧する人はタブレットがむいている」という。例えば自分でホームページを作るにはパソコンが便利。一方、他人のページを見るだけの人や、書き込むとしても形が決まっている交流サイト(SNS)程度なら、タブレットの入力機能でも十分だといえる。

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