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疲労回復に効く栄養成分が明らかに 補助食品も登場 過剰摂取には注意

2012/11/20 日本経済新聞 朝刊

 日常生活に疲労はつきもの。最近の研究から予防や回復に役立つ栄養成分が分かってきた。体内で働く仕組みと人での効果を調べる、科学的な根拠に基づく成果だ。応用商品も登場している。ただ偏った摂取は思わぬ副作用を引き起こすため、依存しすぎには注意したい。

腕の筋肉に負荷をかけて疲労回復効果を調べる実験(味の素提供)

 今夏のロンドン五輪で過去最高の38個のメダルを獲得した日本人選手団。味の素が筑波大学と共同で開発したアミノ酸補助食品「アミノバイタルGOLD」を利用した選手は多い。筋肉に多く含まれるロイシンといった分岐鎖アミノ酸(BCAA)などを4グラム配合し、日々の訓練で残る「きつさ」を軽減するのに効果があると高い評価を受けた。

 吸収されたBCAAがたんぱく質の合成を促して損傷した筋肉の回復を早める効果を、男子学生10人の協力を得た実験で確認した。この8月からは一般向けの商品として販売している。

渡り鳥ヒントに

 東証マザーズ上場の総医研ホールディングスは大阪市立大学が中心になって進める「抗疲労プロジェクト」に加わり、長時間運動を続けられる渡り鳥や回遊魚の筋肉に含まれる「イミダゾールジペプチド」に注目した。イミダゾールジペプチドはアミノ酸が結合した構造になっている。

 もともと人の脳や筋肉にも存在しているが、外部から摂取しても筋肉に移動して損傷した筋肉の回復に役立つことを人で確かめた。1日当たり0.2グラムが摂取の目安という。健康補助食品を販売する日本予防医薬(大阪府豊中市)が7月に「イミダペプチドプレミアム」として発売した。

 たんぱく質は人体を構成する主要成分で、栄養素としてアミノ酸の重要性は昔から分かっていた。最近の研究の特色は、疲労という観点から再検証してより効果的なアミノ酸の種類が明らかになってきたことだ。BCAAやイミダゾールジペプチドはその代表例で、特に肉体的な疲労の予防や回復に役立つ。

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