ヘルスUP

健康づくり

1回2滴はさし過ぎ、目薬を正しく使う 洗眼にも注意

 

2012/9/13 日本経済新聞 プラスワン

 目薬は誰もが一度は使ったことある身近な薬だろう。薬液を目に垂らすだけで、使い方も簡単に思える。しかし、1回の点眼量や回数など正しい使用法は意外に知らないものだ。目薬の使い方の基本を、専門家に聞いた。

 ドラッグストアに行くと、ドライアイ用、疲れ目用、アレルギー用など様々な目薬が並び、日常的に使っている人も多数いる。

■1回1滴で十分

 多くの人が間違いがちなのが点眼する量。「目薬は、1滴で十分目に染み渡るように設計されているが、1回に数滴さす人が少なくない」とみさき眼科クリニック(東京都渋谷区)の石岡みさき院長は指摘する。

 目薬1滴の分量は、約0.04~0.05ミリリットル。これに対して、まぶたの中に保持できる量は0.02~0.03ミリリットルだ。つまり、1滴でも目からあふれるようになっている。目薬を2滴、3滴とさしてしまうのは、あふれた分を補充しようという心理だが、その必要はない。

■さし過ぎは副作用も

 吉野眼科クリニック(東京都台東区)の吉野健一院長は「緑内障用の目薬は、1ミリリットル当たり1千円ほどの高価なものもある。毎回2滴使っていたら、かなりの無駄使いになる」と言う。

 また、さし過ぎは、思わぬ副作用にもつながる。

 眼球の表面は、粘液のムチン層、涙の層、薄い油の層で覆われている。ムチン層が涙を眼球の表面に保ち、涙が眼球に栄養を与えたり感染を防いだりし、油層が水分の蒸発を抑えるという役割を果たしている。そのため、目の健康にはこの3層が正常な状態であることが不可欠だ。

 ところが「目薬を1度に何滴もさすと、この3つの層を乱すことになる。油分や涙中の抗菌成分なども洗い流してしまい、目の乾燥や異物感につながることがある」(石岡院長)。

ヘルスUP新着記事