スマホでダイエット カロリーや運動量、アプリで管理
夏休みもほぼ終わりを迎え、いよいよ本格的な秋がやってくる。涼しくなれば夏バテしていた体調も回復し、食事やお酒も進みやすくなる。体重も増えてしまいがちだ。一方でスポーツで汗を流すのにちょうどいい時期でもある。スマートフォン向けアプリを活用し、運動、食事、体重を上手に管理する方法を探してみた。
まず見つけたのは、iPhone(アイフォーン)でもアンドロイド端末でも使える人気アプリの「カロリー管理(痩せるアプリ)」(450円)だ。年齢や身長、現在の体重、目標体重などを入力すると、1日の目安となる摂取カロリーを自動的に算出してくれる。この目安となるカロリーを上回らないように食事をすれば、きちんと体重が管理できるしくみだ。
このアプリの特徴は、食べたもののカロリー入力が簡単な点。たとえば「カレー」で検索してみると「チキンカレー(1人前) 743キロカロリー」や「ビーフカレー(1人前) 968キロカロリー」というように、一目で食べたもののカロリーがわかる。
大手チェーン店網羅
さらに有名外食チェーンのメニューの検索も簡単で、カロリーがわかるものも豊富だ。牛丼で検索すると、「松屋牛めし(並) 758キロカロリー」、「吉野家牛丼(並)674キロカロリー」のような結果が出て、カロリーを記録できる。牛丼チェーンだけではなく、ファミレスなどさまざまな外食チェーンを網羅している。
もっと手軽に体重などだけを記録するアプリもある。「体重ノート」(無料)や「シンプル・ダイエット~記録するだけ!簡単体重管理」(無料)といったものがiPhone用では代表的だ。「体重ノート」では、まずその時点の体重や身長、目標体重などを入力。そのうえで日々の体重を入れると、目標体重に向けた達成率やBMI(体格指数)を自動的に表示。体重の推移を示すグラフもワンタッチで表示してくれる。食事量や運動量の「多い」「普通」「少ない」を記録する機能もある。
食事の管理や体重の記録だけでは面白みが少ない。ランニングなどの運動を手助けしてくれるアプリもある。
「runtastic」(無料)や「Nike+Running」(無料)などはランニング向けアプリだ。いずれも全地球測位システム(GPS)を使い、自分が走った距離や時間などを計測可能。あらかじめどの程度のペースで走るか決めておけば、ペースより速いか遅いかを音声で知らせてくれる。どちらも、iPhoneでもアンドロイド端末でも使える。
ランニングはちょっとつらいという人には「Walker 歩数計」(85円、iPhone用)のように、歩数や歩行距離を記録し、消費カロリーを計測してくれるアプリもある。
画面に従って運動
ほかの運動に使えるアプリもある。例えば「365日 腹筋アプリ SitApp」(無料)。腹筋運動を角度センサーが感知し、回数を数えてくれる。目標回数を設定して、実際に何回したかも記録してくれる。腕立て伏せ、スクワットのアプリもある。
「引き締めトレーニング」(iPhone用は85円、アンドロイド用は99円)はもっとお手軽な運動アプリだ。二の腕や胸、背中など6カ所の引き締めトレーニングを3段階の強度で用意。各部位ごとの強度を自分で設定すれば1日約10分でできるメニューを自動的に組んでくれる。アプリ画面に表示されるポーズに従ってトレーニングを始めれば、何秒続ければいいかを音で知らせてくれる。
こうしたアプリの特徴は、自分が何をどのくらい食べ、どの程度の運動をしたのかの記録がきちんと残り、グラフなどで確認しやすい点にある。記録を残すこと自体に楽しみを感じるようになれば、食事の管理や運動も長続きさせられそうだ。
(経済部 横田祐介)
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