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職場の知恵

ため息・舌打ち…癖を直して上品に 実践マナー塾

2012/8/30 日本経済新聞 プラスワン

 周りを気にせずに、舌打ちやため息がぽっと出てしまう人がいます。舌うちやため息は、本来ストレスをそれ以上、自分の中にためないように、無意識に出てしまう行為です。でも、それを見た人は「自分が何か悪いことをしたのかしら?」と、結構強いストレスを感じかねません。

 軽い気持ちでため息をつく人は、直すようにした方がよいと思います。「ため息をつくと幸せが逃げていくよ」と子どもの時に大人がよく言っていました。

 会話中に相手の身体をたたく癖も気になります。親しさを込めてそうしているのでしょうが、あまり上品な行為ではありません。ポキポキと指の関節を鳴らす癖も、相手を威嚇しているようにとられかねません。

 近頃、口にしまりのない人が目立つような気もしています。仕事中、口が軽くあいていると、しまりのない人と思われかねません。話していない時は口を一文字に軽く結んでおくのが基本です。できたら口を軽く結んで口角を少し上げるようにするといいですね。

 マナーの本質は相手に不愉快な思いをさせないことです。同時に17世紀のフランスのモラリスト、ラ・ブリュイエールが言うように「上品の本質は、他人を気楽にし、他人とともに満足すること」です。癖は上品の反対側にあります。

 爪をかむ癖、食事中テーブルに両肘をつく癖も、人に不愉快に思われます。癖やしぐさに気をつけて、上品に楽しく、毎日を過ごしたいですね。

(マナーデザイナー 岩下 宣子)

[日経プラスワン2012年8月25日付]

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