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スマホ、シニアも使いやすく 声で操作・文字拡大… アプリ・サービス活用術

2012/6/29 日本経済新聞 夕刊

 スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)やタブレット端末向けに、高齢者に便利なアプリ(応用ソフト)やサービスが充実してきた。スマホやタブレットは若者やビジネスパーソンの間で急速に普及しているが、指で画面に触れるという操作のわかりやすさは高齢者にも適している。加齢による肉体的な衰えを補ってくれるアプリのほか、離れて暮らす家族などが簡単に安否確認できるアプリなども出ている。

■指先が不自由でも

拡大表示できる読書アプリは高齢者の目にも優しい(東京都豊島区)

 6月中旬、市民団体「インターネットと明日の福祉を考える市民の会」が主催したシニア向けスマホ講習会。「シャンソン仲間がタブレットで練習風景を録画するのを見て、私もやってみたいなと思ったの」。東京都豊島区に住む清水弘子さん(78)はスマホを片手に話す。参加者の操作はまだたどたどしいが、説明を聞く表情は真剣だ。

 ボランティアで講習会のアシスタントを務める長坂武さん(78)は、初めて持った携帯電話がスマホというヘビーユーザーだ。お気に入りは、米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)4S」の目玉機能である人工知能を使った音声ガイド「Siri(シリ)」。「指先が震えたり、障害で不自由だったりする仲間でも『自宅に電話』と話しかけるだけですぐ操作できるのが便利」と話す。

 こうした高齢者や体が不自由な人を念頭に置くアプリは、ほかにも続々と開発されている。

 老眼が進み、本を読むのもすっかりご無沙汰というシニア層には「豊平文庫」や「i文庫」などの読書アプリが便利だ。著作権切れの文学作品を読めるウェブサイト「青空文庫」のデータを取り込み、本物の文庫本に似せた装丁で読める。無償版か有償版かで機能や操作方法は多少違うが、どちらも好みの大きさに文字を拡大できる。タブレット対応のアプリなら画面が大きい分、さらに読みやすい。

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