働き方・学び方

イチからわかる

ウナギが値上がり 養殖でもっと増やせないの?

2012/6/27 日本経済新聞 朝刊

イチ子お姉さん ウナギがますますごちそうになりそうね。スーパーで売っているかば焼(や)きやお店で食べるうな重が値(ね)上がりしているそうよ。
からすけ ウナギをもっとたくさん育てれば、値段(ねだん)が下がっていつでも食べられるのにな。でも、ウナギを育てるのは難(むずか)しいのかな?

■稚魚捕りすぎて減少

 イチ子 スーパーで買うウナギのかば焼きの値段は、去年の同じころより3割(わり)くらい高くなってるわ。7月の「土用の丑(うし)の日」には食べられるかしら。

 からすけ 海外から安いウナギを輸入(ゆにゅう)したらどうなの?

 イチ子 私たちが食べるウナギは、もう中国や台湾(たいわん)からの輸入のほうが多いのよ。でも、値段も高くなって、5年前に比(くら)べると輸入量は半分以下に減(へ)ってるけどね。最近(さいきん)はオーストラリアやアメリカ、アフリカなどから輸入する取り組みも始まったのよ。

 からすけ かば焼きにするウナギは川で捕(つか)まえるの?

 イチ子 ほとんどが養殖(ようしょく)して育てたウナギよ。海から日本の川に上ってくる「シラスウナギ」という子どものウナギ(稚魚(ちぎょ))を捕まえて、大人になるまで育てるの。これまでに捕まえすぎたこともあって、シラスウナギが減っているのが値上がりの原因(げんいん)ね。

 からすけ そうなんだ。ウナギって、川で生まれるのかと思っていたよ。

 イチ子 ウナギが卵(たまご)を産(う)むのは、日本から南に2500キロメートルも離(はな)れたマリアナ海溝(かいこう)の近くなの。ウナギは生まれてすぐ、潮(しお)の流れに乗って、日本への長い旅に出るわ。長さ6センチメートル、体重0.2グラムぐらいの小さな子どものうちにやってきて、日本の川や湖で暮(く)らして大人になるのよ。そして生まれた場所で卵を産むために、また海に帰っていくの。こういう魚を「回遊魚(かいゆうぎょ)」っていうのよ。

 からすけ 卵を産む場所まで、よく迷(まよ)わずに帰れるね。

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