心はずむ専門店チョコ
何でもランキング
仏など欧州勢に高評価
2月14日に控えるバレンタインデー。チョコレートは女性が男性に贈るというイメージが強いが、最近は友人向けの「友チョコ」や自分へのご褒美として購入する人も増えている。贈って喜ばれ、自分で食べても楽しめる専門店のチョコレートを専門家に試食して選んでもらった。
国内外の有名ブランドがランクインしたが、フランスやベルギーなどの欧州勢が高い評価を集め、上位3店をはじめ8店を占めた。
1位のジャン=ポール・エヴァンは専門家全員が推した。チョコ作りへのこだわりに加え、伊勢丹新宿本店では温度を19度程度に調整し、混雑時には入店を制限する場合もあるなど品質管理を徹底している。
プラス1で2004年に実施したチョコレートランキングと比べると、1位は今回と変わらないものの、10位のうち半分が入れ替わっている。5位のファブリス・ジロットや6位のフレデリック・カッセルなど新たに出店したブランドが加わり、日本のチョコ専門店の層が厚くなったことがわかる。
地域的に見ると、店舗は銀座など東京に集中しているものの、ジャン=ポール・エヴァンは大阪や広島、福岡にも出店し、9位のピエール・マルコリーニは名古屋店もある。店が近くになくても、各地の百貨店がバレンタインフェアで有名ブランドのチョコレートを販売していることも多いのでチェックしてみよう。単品から購入できる店も多いので、少しずつ食べ比べても面白い。
カカオの風味が濃い物からミルク系まで多様なチョコが並んだが、全体的に甘さが控えめな大人向けの味で、「甘い物は苦手」という男性にもおすすめだ。
今回はお取り寄せ可能な商品を選んだが、通販ではセット販売のみの対応や、バレンタイン期間中は品ぞろえが変わることもあるので、購入する際はまず電話で確認した方がよい。
温かい飲み物で口溶け滑らか
チョコレートは保存法や食べる温度も大切だ。口溶けの良さと風味がチョコの魅力だが、温度によって味わいが異なる。チョコの種類にもよるが、ボンボンショコラは通常15~20度の涼しく乾燥した場所で保存し、20度程度の室温で食べるのが良いとされる。クール宅配便でのお取り寄せや冷蔵庫で保存する場合は、30分ほど室温に戻してからの方がよい。
ホットコーヒーやホットティーなどの飲み物であらかじめ口を温めておくと、口溶けの滑らかさが増す。「お湯で合わせると、カカオ本来の風味を一層感じる」(山本諭さん)という。
調査の方法 専門家の推薦を基に、ネット通販や電話などで取り寄せ可能な店のおすすめチョコレート20点を選び、試食して順位をつけてもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。大森由紀子(菓子研究家)▽小椋三嘉(「高級ショコラのすべて」著者)▽神谷千佳代(スイートネットワーク代表)▽下井美奈子(スイーツコーディネーター)▽下園昌江(菓子研究家)▽土屋仁美(@niftyスイーツ部部長)▽中村真也(「東京スイーツ倶楽部」代表世話人)▽並木麻輝子(料理ジャーナリスト)▽平岩理緒(「幸せのケーキ共和国」主宰)▽平田早苗(スイーツプランナー)▽山本諭(菓子ジャーナリスト)
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