駅で買える おすすめの土産菓子
何でもランキング
和洋の多彩な味そろう
新幹線を使って帰省などをする場合、手軽に購入できるのが駅で売っている土産菓子だ。利用者が多い東京駅と新大阪駅は駅ナカなどの施設が充実しており、和洋を問わず菓子の選択肢も増えている。専門家に両駅の売れ筋商品を試食してもらい、帰省の際におすすめの土産菓子を選んだ。
東京駅では2007年に駅ナカ商業施設の「グランスタ」、10年には「エキュート東京」が相次いで開業した。「デパートとひと味違ったラインアップが魅力的」(選者の瀬戸理恵子さん)。両施設は有名菓子店などを誘致しており、今回のランキングでも10位中8商品が両施設の店舗の商品となった。
選者の圧倒的な支持を集めたのが1位のかりんとう。中でもゴボウを生地に練り込み、ピリッとした辛みが特徴の「きんぴらごぼう」味のかりんとうは、評価が高かった。
帰省土産を選ぶ際は賞味期限も気になるポイント。東京駅でランクインした商品で賞味期限が短い商品は5位のたいよう&つき(3~4日)と6位の東京とろん(2日)だけで、残りは1週間以上。かりんとうは賞味期限が約3カ月と長いことも評価された。
新大阪駅では京都や神戸などの菓子を購入できるのが魅力の一方、長年、大阪らしい定番の土産菓子が少なかった。そんな状況を変えようと09年に発売されたのが1位のええもんちぃ。吉本興業の子会社が販売する7位の面白い恋人も「北海道の人気土産菓子『白い恋人』のパロディー版」として話題を呼んでいる。
京都発の商品では定番の粒あん入り生八ッ橋(2位)と抹茶味のバームクーヘン(9位)がランクイン。「土産も高いレベルの洋菓子が多い」(選者の山本諭さん)という神戸からはプリン(4位)とラスク(8位)、チーズケーキ(9位)が評価された。
ランクインした商品の多くは帰省だけでなく、出張帰りの土産にも向いている。一部の商品を除き、インターネットなどを通じて取り寄せることもできる。
調査の方法 駅ナカの商業施設やみやげ店を運営するJR東日本、JR東海、JR西日本のグループ会社や選者に売れ筋商品などを聞き、両駅とも20商品を候補に選出。選者に試食してもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。
加園幸男(プランタン銀座ライフスタイル営業部ミドルエキスパート)▽下園昌江(お菓子研究家)▽瀬戸理恵子(フードライター)▽蔦洋子(フードアナリスト)▽土屋仁美(@niftyスイーツ部)▽西牟田桂介(三越日本橋本店和菓子担当)▽猫井登(お菓子の歴史研究家)▽平岩理緒(「幸せのケーキ共和国」主宰)▽宮沢やすみ(コラムニスト)▽山本諭(菓子ジャーナリスト)
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