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早起きを継続するコツは? 「朝活」で作業能率のアップ

2010/8/17 日本経済新聞 プラスワン

 朝の時間を有効活用する「朝活」。クリアな頭で仕事や習い事に効率よく取り組めると、年代を問わず広がっている。ただ、夜型の生活スタイルが染みついている人にとって、早起きは高いハードルだ。どうすれば三日坊主にならずに続けることができるか。専門家に早起きのコツを聞いた。

 「夜の人間の脳は、散らかったデスクのような状態。それが朝になると記憶が秩序正しく棚に片付けられている」と、睡眠の専門医、スリープクリニック調布の遠藤拓郎院長は説明する。眠ることによって体の疲れをとると同時に昼間の記憶を整理して頭もメンテナンスする。そのため、集中力が高くなって作業能率が良く、前夜は思い浮かばなかったアイデアが出てくることもあるという。

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 では、早起きの習慣を身につけるにはどうしたらいいか。遠藤院長はポイントに「太陽の光」を挙げる。日光を浴びることで、25時間周期にセットされている人間の体内時計は24時間周期に修正される。加えて、睡眠に関係するホルモン「メラトニン」の分泌を抑え、目覚めにすっきり感が出る。体内時計には「履歴効果」があり、同じサイクルをしばらく続けることでクセが付くようになっている。

 「履歴効果」のおかげで、人間は午前2時起きのクセも付けることはできる。ただ「睡眠の質を考えると、極端な早起きは勧められない」(遠藤院長)。メラトニンが大量に分泌されるのは午前2~4時。ホルモンバランスは睡眠モードなのに無理に起きることになるからだ。遠藤院長は5時半起きを推奨。「早起きを習慣化するのに1カ月は欲しい。日の出時刻が遅くなる前に、なるべく早く始めてほしい」と話す。

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