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大阪・淀川で天然ウナギ 果たしてその味は…

2012/11/3

 稚魚のシラスウナギの減少で絶滅危惧種への指定も取り沙汰されているウナギ。希少価値の高まったウナギだが、実は大阪市を流れる淀川の河口域で天然ウナギが捕れるという。大都会のど真ん中で本当にウナギが捕れるのか。どれだけの数が捕れるのか。

 大阪市漁業協同組合(此花区)を訪ねると、北村英一郎組合長が「ウナギ漁? やっていますよ」とあっさり教えてくれた。

 淀川河口域での漁業の歴史は古く、江戸時代から活発だった。栄養分が豊富なため、ウナギやイカナゴ、シジミなど魚介類の宝庫だった。

 戦後の高度経済成長期に工業化の影響で水質が悪化。淀川産の魚介類のブランドが低下し、安値での取引が多くなっていったという。しかし、ウナギ漁は脈々と受け継がれ今は8人の漁師が独自のルートに乗せて販売している。

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水中に仕掛けた「タンポ」と呼ぶ筒をすくい上げウナギを捕る松浦さん(大阪市此花区)

 実際に漁に同行してみた。協力してくれたのが、淀川での漁師歴50年の松浦万治さん。10月中旬の晴れた午前、小型ボートで出航。此花区の淀川の左岸で漁が始まった。

 漁に出て十分ほど、松浦さんは水中に仕掛けた直径7~8センチほどの筒をおもむろにすくい上げた。長さ1メートル弱の「タンポ」と呼ぶ2本一組の筒を取り上げ、水ごと網に流し込むとウナギがにょろり。ボートを動かしながら、あちこちのタンポを引き上げる作業を続けると、1時間ほどで10匹強、重さ2~3キロほどの水揚げになった。

 ウナギは寝床を求めてタンポに入り込むそうだ。天候が荒れた後、水が濁ったときの方がよく捕れ、多いと15キロは捕れるという。夏から晩秋の漁期の終盤にしては、上々の成果だったようだ。

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