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ブームの予感(日経MJ)

粘着テープがすてきなバッグに 針も糸もいらない手芸 安価で丈夫、手軽に手作り

2012/9/23

 粘着テープを使ってバッグや小物入れを作る人が増えている。材料は粘着テープのみ、道具も土台となる硬い書籍や箱だけというシンプルさが人気の理由。針も糸もはさみも使わないため、子供や手先の器用さに自信のない人でも簡単に作ることができるとして、幅広い支持を得ているようだ。一方、手軽に作るだけではなく、有名ブランドのバッグのような複雑な構造の作品を手がける人も現れ始めた。

■小学5年生が挑戦、「次は携帯ゲーム入れ作りたい」

中島さんは粘着テープバッグの生みの親といえる存在

 岡山県赤磐市に住む小学5年生の藤本有里さん(11)は8月23日、赤磐市立西山公民館が主催する「夏休みクラフト教室」に参加し、粘着テープでハンドバッグ大の小物入れを作った。「(作ってみて)達成感がある。今度は自分で携帯ゲーム機を入れるケースを作ってみたい」と声を弾ませる。

 この日、同教室には藤本さんを含め6人の小学生が参加した。指導した手芸作家の富山隆子さんは「毎年手芸教室を開いており、今回粘着テープを取り上げた。はさみなどの刃物を使わないので安全で子供にぴったりだ」と話す。縫い付けなどの面倒な作業がないため、子供受けも良いようだ。

 粘着テープバッグの生みの親ともいえる存在が、都内の大手出版社に勤務する中島麻美さん(35)だ。2009年秋、独自に編み出した作業方法や作品の写真をまとめた「ガムテープでつくるバッグの本」(池田書店)を出版。火付け役となった。

■ミシンも使わず、だれでも簡単

中島さんが粘着テープで作ったバッグ

 「ミシンを使うわけでもないので、本当に簡単に誰でも作ることができます」と中島さん。以前、中島さんらが主催した作り方講習会では、74歳の男性を含む約100人が参加。2時間の作業時間中に全員が作品を完成させたという。

 中島さんが粘着テープのバッグ作りを思い立ったのは、色つきのテープを使って仕事のファイルを分類したことがきっかけだ。未決の仕事、終わった仕事、などと、それぞれのファイルに色つきのテープをはって分類するうちに着想を得たという。

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