希代の地図収集家――「雪の殿様」支えた古河藩家老 鷹見泉石
科学と技術 江戸の賢者たち(2)
江戸時代後期に「大炊(おおい)模様」というデザインがはやった。漆器や浮世絵などに描かれた雪の結晶だ。「大炊」とは大炊頭(おおいのかみ)にちなんだもので、古河藩(茨城県古河市)藩主、土井大炊頭利位(としつら)のこと。利位は雪の結晶の顕微鏡観察を趣味とし、結晶の図鑑「雪華図説」をまとめた。その跋文(後書き)を書いた人物が鷹見泉石だ。幅広い人脈を通じて海外の情報や各地の地図を収集・分析。古河藩家老とし...
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