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リスク潜むSNS うっかり書き込みでトラブル多発 ツイッター、フェイスブック…

2011/11/2

 急速な普及によって、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアは市民権を得つつある。しかし、その便利さの裏側で、不適切な書き込みや個人情報の意図しない流布などがトラブルを引き起こしている。「落書き」感覚で誰にも知られずに書き込めた匿名主体のネット掲示板とは異なり、ソーシャルメディアは実名登録が前提のサービスが多く、個人情報が特定されやすい側面がある。「現実の社会でしてはならないことは、ソーシャルメディアでもしてはならない」――。利用者の“ソーシャルリテラシー”が問われている。

ソーシャルメディアが身近になる中、利用者のリテラシーも問われている

■相次ぐ不祥事

<ケース1>

 2011年8月。京都に本社を置く製薬会社の女性社員が、同僚が睡眠薬を飲み会で他人の酒に混入しているという趣旨のつぶやきをツイッターに投稿。それを見たネットユーザーが批判し、「炎上」となる。投稿した社員が特定され、個人情報や写真がネットに流出。9月5日には、会社が自社サイトで謝罪文を掲載した。

<ケース2>

 同年1月、東京都目黒区の高級ホテルのアルバイト従業員が勤務中に、利用客だった有名人カップルに関する情報をツイッターで発信。ホテルが謝罪した。このアルバイト従業員は、匿名でツイッターに登録していたが、他のネットユーザーによって特定され、同従業員の個人情報や写真がすぐにネットに流出した。

■消えない書き込み

 製薬会社の広報担当者は「社員の行動について、おわび申し上げる」と話した上で、「ネットの情報拡散のスピードが速いことに改めて気がついた。一社員のモラルの低い書き込みが、会社全体を傷つけてしまう」と話す。ホテルについては、記者の問い合わせに対し、「この件に関して取材は受けない」(広報担当者)との姿勢。

ソーシャルメディアで「炎上」してしまうと、企業名を検索サイトに入力しただけでその不祥事が検索結果に出てしまう

 2つのケースとも、社名やホテル名をグーグルなどで検索すると、現在でも、この不祥事についての関連サイトが上位に現れる。

 「ネットへの書き込みは、すぐに削除できると考えている人がいる。しかし、一度書いてしまったものは消えないと思った方がいい」と話すのは、ネット社会の危機管理などを得意とする危機管理・広報コンサルタントの平能哲也氏。同氏によると、匿名アカウントであっても、炎上すると必ずと言っていいほど、個人が特定されるという。「匿名だからと軽い気持ちで書き込むのではなく、書き込む内容が全世界の人に見られていいものかどうかを考えてから、書き込むべきだ」と強調する。

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