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「ニッポンの役に立ちたい」 もうひとつのトモダチ作戦 外国人ボランティア、被災地で奮闘

2011/8/9

■ボランティアの1割超が外国人

夕食は自炊。仲間と語り合いながら一日を振り返り、疲れを癒す時間

 外国人ボランティアは、米国以外の世界各地からも日本に次々到着している。7月に岩手県大船渡市や陸前高田市で約2週間、ボランティア活動をした南アフリカの学生ら11人は、ケープタウンから約21時間かけて日本にやってきた。

 旅費は1人約2万ランド(約23万円)。リーダーのバーニー・トレプトウさん(32)によると「円高でコストも上昇、資金が集まらず来日を諦めかけたメンバーもいた」という。

 外務省によると、少なくとも16カ国43の非政府組織(NGO)団体がボランティア活動のために来日した。気仙沼市社会福祉協議会ボランティアセンターには、外国人のボランティアは毎日途切れることなく訪れ、全体の1割にものぼるという。「日本人は週末だけの活動が大半だが、外国人は長期滞在者が多いので助かる」(宮古市災害ボランティアセンター)という話も多く聞かれる。

現地住民との交流の輪が広がっている

 日本人のボランティアはどうだろうか。全国社会福祉協議会によると、東北3県のボランティア参加者の延べ人数はおよそ59万5000(7月24日時点)。ただ、阪神大震災で兵庫県が算出した発生4カ月時点でのボランティア参加者数に比べると半分程度だ。

 クラッシュジャパン本部で働く米国人ラモナ・ガーネットさん(41)は「東京は震災前と変わらない状況になりつつあるが、被災地のことを忘れてはダメ」と訴える。「愛の反対は憎しみではなく無関心」――。マザーテレサの言葉の意味は大きい。

(電子報道部 岸田幸子)

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