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春を満喫できる水辺の名所 何でもランキング 新芽彩る道 足取り軽く

2011/2/26

 水ぬるむ春。せせらぎの音を聞きながら、水辺を散策するのはすがすがしい。芽吹き始めた植物に彩られた早春の道は足取りも軽い。春を楽しむのにおすすめの水辺を写真家や旅の専門家らに挙げてもらった。

1
770ポイント
奥入瀬渓流 青森県十和田市
 約14キロの渓流が続き、遊歩道を歩きながら、雪解けで水量が増えた迫力ある流れを堪能できる。見ごろは5月の大型連休以降で、新緑が渓流を覆い、紫紅色のムラサキヤシオ(ツツジの一種)が彩りを添える。雪解けが始まるのは4月初めごろから。遊歩道はまだ雪に埋もれ新緑は楽しめないが、木々が芽吹く前で開放感があり、晴れた日には残雪や清流に日光が降り注ぐ。
 「変化に富んだ水面の美しさ。新緑も太陽の光を透かして輝いている」(寺澤秀治さん)、「清れつな渓流や樹木はもちろん、四季折々の植物をたっぷり堪能できる」(矢野智美さん) (1)0176・75・2425(十和田湖国立公園協会)(2)JR八戸駅からバスで約1時間半
2
650ポイント
四万十川 高知県四万十市
 豊かな水量と川幅に恵まれた空色の川が3月中旬~4月上旬、菜の花の黄色に染まる。約4キロメートルの遊歩道があり、サイクリングやライトアップされた夜の散策を楽しめる。遊覧船に乗り、地元の名産品を食べながら巡ることも。菜の花の後、初夏にかけてフジ、ハナショウブ、マンジュシャゲなどの花が眺められる。
 「青い四万十川、柳の新緑、黄色の菜の花とまさに春爛漫(らんまん)の風景」(山本豊さん) (1)0880・35・4171(四万十市観光協会)(2)土佐くろしお鉄道の中村駅から車で10分
3
620ポイント
上高地・梓川 長野県松本市
 標高3180メートルの槍ケ岳に源を発する清らかな川。森林をゆっくり蛇行する梓川を横目に、大正池や田代池などの美しい湖沼を巡ることができる。河童橋から見える穂高連峰は上高地のシンボル。今年の開山は4月22日の予定。5月下旬の雪解け以降は、ニリンソウなどの高山植物が一斉に芽吹き始める。
 「開山直後の残雪をいただいた北アルプスの山々と、輝く青色の梓川、大正池のたたずまいに心が澄み切る」(並木陽子さん)、「色が薄く輝く新緑と水色の川が美しい。静かな空間」(寺澤さん) (1)0263・95・2405(上高地観光旅館組合事務所)(2)松本電鉄の新島々駅からバスで約1時間
4
560ポイント
五色沼湖沼群 福島県北塩原村
 季節や見る位置、時間帯などで色が変わる湖沼群。5月になり遊歩道の雪が消えると、新芽や新緑の中を散策できる。「透明度の高い毘沙門沼と磐梯山との組み合わせは美しい」(深見賢一さん) (1)0241・32・2349(裏磐梯観光協会)(2)JR猪苗代駅からバスで約25分
5
440ポイント
隅田川 東京都中央区・台東区・墨田区
 水上バスから見る都会の風景は格別。河口の浜離宮では3月末まで菜の花を楽しめ、中流域では3月下旬、川辺に桜が咲き、着物姿の花見客も。「滝廉太郎の『花』のような景色」(加藤八十司さん)、「東京スカイツリーも見える」(村田博之さん) (1)0120・977311(東京都観光汽船)(2)桜並木は地下鉄浅草駅からすぐ
6
430ポイント
河津川 静岡県河津町
 2月~3月初めには川沿い約4キロメートルに桜と菜の花が咲く。上流には杉の並木道があり、いくつもの滝やわさび田、長い石造りのトンネルなど見所が多い。「近隣には菖蒲園や河津温泉郷など観光施設が多く、散策も楽しい」(深見さん) (1)0558・32・0290(河津町観光協会)(2)伊豆急の河津駅からすぐ
7
400ポイント
河口湖 山梨県富士河口湖町
 晴れた日には、雪の残る富士山が湖面に映え、初春の「逆さ富士」が見られることも。4月中旬ごろ桜が咲き、5月になると新緑が楽しめる。「温泉や遊覧船、美術館もあり、富士五湖で有数のにぎやかさ」(杉村康太さん) (1)0555・72・3168(富士河口湖総合観光情報サイト)(2)富士急行線河口湖駅から車で10分
8
340ポイント
尾瀬 群馬県片品村、福島県檜枝岐村
 複数の沢から清流が流れ込む高山植物の宝庫。遊歩道は4月15日開通予定。開通直後は雪が残る早春の風景を楽しめ、5月中旬からミズバショウ、リュウキンカなど春の花が咲き誇る。「一面のミズバショウはかわいらしい」(矢野さん) (1)0278・58・3222(片品村観光協会)(2)JR上毛高原駅からバスで約1時間30分
9
260ポイント
大沼 北海道七飯町
 駒ケ岳の噴火でできた静かな湖畔。大小126の小島が浮かぶ。3月に入ると湖面の氷が溶け始め、4月中旬以降にはミズバショウが群生する。小島を結ぶ遊歩道の散策や遊覧船で島巡りも。「駒ケ岳を背景にした大沼の雄大な風景」(山本さん) (1)0138・67・2170(大沼国際交流プラザ)(2)JR大沼公園駅からすぐ
10
200ポイント
琵琶湖・近江八幡の水郷 滋賀県近江八幡市
 琵琶湖八景の1つ。4月、菜の花や桜が咲く狭い水路を小舟で進むと、時代劇の一幕にもぐり込んだよう。「春のうららかな日に水郷をのんびり巡ると心が落ち着く」(加藤さん) (1)0748・32・7003(近江八幡観光物産協会)(2)JR近江八幡駅からバスで10~20分

 日本列島は南北に長く、標高差もあるので、春が訪れる時期は場所によって大きく異なる。このため、2月中に楽しめる名所から、5月に見ごろを迎える名所まで広く対象にした。

 1位の「奥入瀬渓流」の春は雪解けにより水の量が増え、滝の勢いのある水しぶきに圧倒される。5月に入ると生い茂る新緑のトンネルを堪能できる。

 奥入瀬のほか、上位に目立ったのが、山間部の水辺だ。3位「上高地・梓川」や8位「尾瀬」などは高山植物の宝庫。5月から6月にかけて小さな花々が一斉に咲き始める。

 里にも春を感じる水辺の名所は多い。2位「四万十川」や6位「河津川」は菜の花の黄色に染まる。花の遊歩道をのんびり散策したり、サイクリングしたり。3月中には夜にライトアップされる時期もある。

 日本人は昔から春の水辺を好んだ。5位「隅田川」は「江戸時代に8代将軍徳川吉宗が民衆にも花見ができるようにと開放した由緒ある地」(日本ウオーキング協会の深見賢一センター長)。10位「琵琶湖・近江八幡の水郷」を舟に乗って巡る「水郷めぐり」は織田信長らが戦国の世の疲れをいやすために宮中の遊びをまねたといわれる。

 芽を出したばかりの草花、新緑で覆われた林など同じ場所でも時期によって様々な春の楽しみ方がある。ただ春が浅い場合、山間部など雪が残っていることもあるので、スノーシューや防寒着を忘れずに。

 また、雪深い地域を中心に、春らしい気候になる時期や花の咲く時期などは年によって大きく変わる。目当ての花などがある場合は事前に確認しよう。


信濃川やすらぎ堤 1カ所で楽しみ複数

 ほかにも水辺の名所は多い。京都市の「哲学の道(琵琶湖疏水)」を挙げる人も多かった。「銀閣寺前から若王子神社まで続く散策道が美しい」(河原淳さん)。九州では宮崎県の「高千穂峡」に「絶壁から落ちる滝を間近に見られる」(矢野さん)、熊本県の「菊池渓谷」に「青空と清流に張り出す枝が美しい」(寺澤さん)との声が寄せられた。新潟市の「信濃川やすらぎ堤」を推す声も。桜、ユキヤナギ、チューリップ=写真=と、1カ所で3種類の春の花が楽しめる。


 表の見方 市区町村名は主な見所の所在地。数字は選者の評価を点数化。(1)問い合わせ電話番号(2)最寄り駅からの行き方
 調査の方法 日本全国の河川や湖沼を対象に、水辺で春の景観や風情を楽しめる場所を旅行専門家や写真家らに挙げたもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。
 相澤倫也(リクルート広報部)▽加藤八十司(JTB広報室マネージャー)▽河原淳(エイチ・アイ・エス国内旅行事業本部)▽杉村康太(はとバス企画旅行部企画課主任)▽寺澤秀治(写真家)▽並木陽子(クラブツーリズムバス旅行部販売課長)▽深見賢一(日本ウオーキング協会センター長)▽村田博之(オールアバウト「名所・旧跡」ガイド)▽矢野智美(フォートラベル広報担当)▽山本豊(近畿日本ツーリスト国内旅行部)

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